令和のピボット

明治庵ブログ2019年05月21日

令和になって初めての料理研究、上越朱鷺ノ会の事業。食べ歩きで、上越の名店、恵心きざわ さんにお邪魔しました。接待の向きに設計された、きめ細やかなデザイン性の高い店づくりです。

親子兄弟を中心に運営されていて、アットホームの中にも厳格さがにじみ出ているような素晴らしいお店です。

料理の一つ一つに丁寧さが感じられて、本当に料理が好きなんだなぁと思いました。調理を語るときの目の輝きが、それを物語っていました。

美味しく頂戴しました。有難うございました。

さて、当店も平成の終わりころから明治庵の明治維新が始まり、様々なトラブルやひっくり返るような出来事が、相次ぎました。そして、令和を迎え、平成の問題点が浮き彫りになってきました。

経営の観点から見ると一つには、働き方改革が大きくのしかかってきました。    大企業では、当たり前のことですが、小規模・零細の我々飲食・旅館業にとって、非常に高いハードルです。 

一日の労働時間8時間、年間休日105日、有給休暇最低でも5日(消化できなければ、一人につき30万円の罰金が、科せられます)などの労働基準法が、有ります。   しかも、募集をかけても人が集まらない。いわゆる労働力不足。これをクリアーするには、営業時間の短縮をしなければ、とても追いつきません。       一番売り上げの少ない、あるいは効率の悪い時間帯を削るしかありません。もう一つは、利益の出ない仕事は、受けない、そして仕事はよく考えて無駄な動きはしない、時間内に終わらせる。など様々な方面から、効率化を図らなくてはいけません。

かといって、生活給は守らなくてはなりません。  これは、実質賃金アップという事です。    こうゆう、時代の流れの中で、御代変わりを迎え、令和のピボット(転換)という節目をどう乗り越えるか?色々悩みました。

結果、日曜日を定休日にしました。明治庵始まって以来の大転換です。そして、予約システムを出来る限りIT化して、効率化を図るべく取り組んでいます。  まだまだ、これからやるべきことは、沢山出てくると思います。    労働条件を向上しながら、利益を上げていく、会社を強くしていく。 国でいえば、富国強兵という事になります。

平成は、戦後の昭和を否定した時代でした。明治・大正・昭和初期までは、日本は未来を見ながら、輝いていた時代でした。敗戦と共に日本は責任を負わされ、平成の30年間は偏った情報により、世界の状況から現実逃避して、貧国弱兵になりました。    しかし、その間、世界各国は、力を付け、富国強兵になって、内側からも外側からも日本に刃を突き付けている状況です。 緊縮財政・グローバル化・構造改革はまさに、内側からの刃です。 貧富の格差が広がりました。国力をそぎ落とされました。  私たちは、尚且つ増税に苦しめられます。  

そんな日本社会の中で、生き残るには、令和のピボットを実現していくしかありません。   明治庵の全従業員を護るために私は、令和のピボットを推奨したいと思います。